深夜の散歩

お供は愛犬ゴン太くん。

久しぶりに深夜の帰宅になった。そして玄関の戸を開けるとゴンが迎え入れてくれた。
で、おもむろに「ゴンちゃん散歩？」というと、お座りをして首をかしげる。
この仕草はゴンが散歩に行きたいときにきまってすることで、私は玄関の扉を半分開けてゴンの隣に座った。
尻尾を振り見つめてくるゴン。お前こういうときだけ可愛い顔しやがって、そんな餌にオレが釣られｸﾏｰ
というわけでゴンと深夜徘徊することになった。
深夜の散歩は以前からちょくちょくやってて、両者の気が向いたときに行われる。
いつもは家のまわりをぐるぐるまわって終わりだったが、今日はちょっと走りたい気分だったから近くの小学校にいった。
私とゴンの散歩は散歩ではない、散走だ。
はじめは並んで歩いているが、お互いに抜かれまいと早足になり、最終的には全力疾走することになる。
おかーちゃんは「走るな！」というが、ゴンが走るから私も走るのであって私は悪くない（ｷﾘｯ

で、小学校につくとゴンに一緒に走ろうと誘うが、私が走っても歩いてついてくるだけで、走って追いかけてこなかった。
昔は勝手に走り出して「来いよベネット！！」とばかりに追いかけっこしようと誘っていたが、もう年なのかあまり走ってくれなかった。ちょっとさみしかった。